石

圧電性

あつでんせい 別名:piezoelectricity・piezoelectric effect・圧電効果

意味

圧電性は、特定の結晶へ機械的な応力を加えると表面に電荷が現れ、反対に電場を加えると結晶が変形する性質です。前者を直接圧電効果、後者を逆圧電効果と呼びます。石英では、この二方向の変換を時計や電子回路の振動子に利用します。

解説

応力は物体へ加わる力を面積で表した量、ひずみは元の寸法に対する変形の割合です。圧電結晶へ特定方向の応力を加えると、内部の正電荷と負電荷の中心が相対的にずれ、表面に電荷が現れます。この直接圧電効果を測れば、力、圧力、振動を電気信号へ変換できます。

逆圧電効果では、結晶へ電場を加えると内部の電荷配置が変わり、結晶が伸縮したりせん断変形したりします。電場の向きを周期的に変えると、結晶も一定の周期で振動します。直接効果で振動を電気信号として取り出し、逆効果で振動を保つ仕組みが、圧電振動子の基本です。

圧電性が現れるかどうかは、結晶の対称性に制約されます。反転中心をもつ結晶では、応力による分極が対称な配置の中で打ち消されます。三十二の結晶点群のうち、圧電効果を許すのは二十です。石英は三方晶系の点群32に属し、効果の大きさと向きは結晶軸に対する切り出し方、電極の配置、振動の種類に応じて変わります。

水晶時計の振動子は、定めた方向と寸法に切り、表面へ電極を付けた合成石英です。電圧で機械振動を起こし、その振動から生じる電圧を増幅して戻すと共振が続きます。振動子の周波数と性能は、結晶片の寸法、切断方向、振動モード、温度に左右されるため、時計、センサー、周波数フィルターの目的に合わせて方向・形・電極配置を設計する仕組みです。

力を電気信号へ変える現象から、圧電性を負荷への応答へ重ねることがあります。これは結晶の電気機械変換から導く現代的な比喩です。占いでは、締切、依頼数、作業時間のどれが負担を増やし、連絡の遅れや予定変更として現れているかを記録する視点になります。圧電性が示すのは応力・電場・変形の測定可能な関係で、石を身に着けた時の心身への効果には別の検証が必要です。