石
蛍石
ほたるいし 別名:Fluorite・Fluorspar意味
蛍石は、化学式CaF2で表されるフッ化カルシウムの鉱物です。等軸晶系に属し、立方体や八面体に近い結晶をつくります。紫、緑、青、黄、無色などの標本があり、紫外線の下で可視光を出すものもありますが、すべての蛍石が蛍光を示すわけではありません。
解説
蛍石はカルシウムとフッ素からなるハロゲン化鉱物です。等軸晶系は、三つの方向を同じ長さで捉える結晶の対称性による分類です。蛍石では立方体、八面体、粒状、塊状などの見え方が知られ、結晶面に沿って八面体状に割れやすい完全な劈開も重要な特徴になります。モース硬度は4です。色や結晶の外形を観察しても、鉱物名を決めるには硬度、劈開、屈折率、成分の検査を合わせます。
紫外線を受けて別の波長の光を出す現象を蛍光といいます。蛍石は蛍光を示す標本で広く知られますが、発光の有無や色は結晶中の微量成分、結晶の欠陥、観察する紫外線の条件で変わります。蛍石の色帯も、結晶が成長する間の成分や環境の違いを考える手掛かりです。紫や緑の色、紫外線での明るさだけから産地や処理の有無を決めません。
蛍石は英語でfluorite、鉱業ではfluorsparとも呼ばれます。USGSはこの鉱物を、フッ化水素の原料となるフッ素の主要な供給源と位置付け、製造工程では融剤にも用いると記します。鉱物が濃集する場所には、熱水に由来する鉱脈や、炭酸塩岩を置き換えた鉱床がある。石英、方解石、重晶石と共存する標本もあります。装飾用の石と工業原料では、同じ鉱物でも見る目的が異なります。
占いで整った結晶形や色帯を、情報を分類し、決める前に条件を比べる比喩にする場合があります。この連想は結晶の形と色の見え方から生まれる文化的な読みです。蛍石が集中力や判断を変えるという科学的根拠を示すものではありません。