象徴
王水
おうすい意味
王水は、濃塩酸と濃硝酸を混ぜた、強い腐食性と酸化力をもつ液体です。ラテン語名aqua regiaは「王の水」を意味し、金や白金などの貴金属を溶かせる性質から名づけられました。
解説
王水では、硝酸が金をイオンへ変え、塩酸由来の塩化物イオンが溶けた金と錯体を作ります。錯体とは、金属イオンの周りに別のイオンや分子が結び付いたまとまりです。この二つの働きが同時に進むため、金が液中へ移り続けます。
「王」ほど価値が高いとされた金を溶かす性質は、固まった権威や価値観を分解する象徴へ応用できます。これは化学的な働きから導く現代の比喩です。王水は塩素や窒素酸化物などの有毒ガスを発生させ、密閉容器では圧力が上がります。占術では実物の代わりに言葉や図像を用い、調製、使用、保管、廃棄は排気設備と訓練を備えた専門施設に限られます。