象徴
レトルト
れとると意味
レトルトは、加熱する丸い胴と、蒸気を外へ導く細長い首が一体になった蒸留器です。胴から首へ移った蒸気を冷やし、先端に置いた受器へ液体として集めます。
解説
1777年の『A Dictionary of Chemistry』の器具図には、レトルトがアレンビックやアルデルと並びます。19世紀のガラス製実物は、球形の胴から長い首が伸び、上部に注入口を備えた型で、材質や注入口の有無には器具ごとの差があります。
図像を読む場面では、同じ器具の中で加熱し、蒸気を別の器へ送る構造が、物質の移動と回収を連想させます。これは形から導く現代の象徴解釈です。蒸留には圧力上昇、可燃性蒸気、加熱の継続による乾固などの危険が伴うため、実験は設備と手順を備えた環境に限られます。