象徴
蒸留
じょうりゅう意味
蒸留は、混合物の成分ごとの揮発しやすさの差を利用する分離操作です。液体を加熱して生じた蒸気を冷却し、凝縮した留出液として回収します。
解説
留出液には元の液体より揮発しやすい成分が多くなります。一度の蒸留で得られる純度は、混合物の組成と装置の条件に左右されます。中世後期から近世の錬金術と薬学では、レトルトやアレンビックを使い、ワインの蒸留液や植物由来の調製物を得ました。15世紀の『生命の水論』は、ワインからアクア・ヴィテを取り出す例を記しています。
混合物から移りやすい成分を取り分ける工程は、複数の課題から今扱う一つを選ぶ、経験から再利用できる要点を抜き出す、といった選別の象徴にできます。これは分離操作から導く現代の読みです。実際の蒸留では、物質の可燃性と有害性、加熱、圧力上昇、蒸気漏れを評価し、排気を備えた設備と訓練を受けた管理の下で行います。