占星術
天球の回転について
てんきゅうのかいてんについて意味
『天球の回転について』は、ニコラウス・コペルニクスが地球の運動を数学的に説明した全6巻の天文学書です。1543年に刊行され、地球を惑星の一つとし、太陽を中心に置く宇宙の仕組みを示しました。
解説
ラテン語の原題はDe revolutionibus orbium coelestiumです。第1巻で宇宙の構成と地球の自転・公転を述べ、その後の巻では太陽、月、惑星の動きを幾何学と計算で説明します。観測した位置を求めるための表も収められました。
初版の冒頭には、太陽中心の体系を計算上の仮説として読むよう促す匿名の序文があります。この序文を書いたのは、印刷を引き継いだ神学者アンドレアス・オジアンダーでした。コペルニクス自身の主張を理解する際は、署名のない序文と本文を分けて読む必要があります。
本書の中心は、天体の運動を数学で説明することです。一方、惑星の位置を計算する方法と表は、後世の天体暦にも関わりました。占星術史との接点を述べる場合は、天文学上の体系が変わったことと、その計算を占星術師が利用したことを分けて説明します。