占星術

ティコ・ブラーエ

てぃこぶらーえ

意味

ティコ・ブラーエ(1546–1601)は、デンマークの天文学者です。望遠鏡が発明される前に、天体の角度を測る大型の四分儀や六分儀を整備し、恒星と惑星の位置を長期にわたって精密に記録しました。

解説

デンマーク王の支援を受けたティコは、当時デンマーク領だったヴェン島にウラニボリと地下観測所ステルネボリを築きました。本人と助手の観測記録は1563年から1601年まで残り、同じ天体を繰り返し測る継続的な観測計画の成果を伝えています。

1572年にカシオペヤ座へ現れた新星は、観測場所や時刻の違いで対象が背景に対してずれて見える「視差」がほとんど測定できず、月より遠方にあると判断されました。1577年の彗星も月より遠いことが観測から示されます。新しい星や彗星を大気中の現象とする説明だけでは合わず、月より上の天界は変化せず、固い天球が重なるという従来の宇宙像を揺るがしました。

ティコは地球を静止させたまま、太陽と月が地球を回り、その他の惑星は太陽を回る体系を提案します。惑星を太陽の周囲へ置く点はコペルニクスの体系と共通しますが、地球の自転と公転は採用しませんでした。観測結果と宇宙全体の模型は、同じものではありません。

晩年に助手となったヨハネス・ケプラーは、ティコの火星観測を分析し、楕円軌道と面積法則を導きました。ティコの記録は天体位置を測った天文学上の資料です。占星術でその位置を出生図や暦へ用いる場合も、配置に意味を与える判断規則は観測値そのものから得られるわけではありません。