占星術

エレクション

えれくしょん 別名:Electional Astrology

意味

エレクションは、実行できる期間の中から、目的に合う開始日時を選ぶ占星術です。結婚式、契約締結、開業、出発など、始める瞬間を自分で決められる行為に用います。

解説

最初に、何をもって開始とするか、選べる期間と場所はどこまでかを決めます。結婚なら誓約や婚姻手続き、契約なら署名や合意の成立、事業なら営業開始など、後から時刻を特定できる行為が基準です。場所と時刻からアセンダントやハウスを計算するため、開始の定義が曖昧なままでは候補同士を同じ条件で比べられません。

候補のチャートでは、アセンダントとその支配星、月、目的に関係するハウスと支配星、天体同士のアスペクトなどを調べます。すべての条件が整う時刻はほとんどないので、まず目的に直結する要素の大きな弱化を避け、実行可能な候補の中から相対的に選びます。17世紀のウィリアム・レイムジーも『Astrologia Restaurata』第3巻で、行為の種類ごとに選時の規則をまとめました。

ホラリーは質問が生じた時刻のチャートから答えを判断し、トランジットは現在または将来の天体配置と出生図などを照合する技法です。エレクションでは未来の時間帯を比較し、開始時刻そのものを選びます。ただし、好ましい時刻が成功を保証するわけではありません。法律上の期限、天候、安全、医療上の緊急性、契約条件、本人の技能や準備を優先したうえで、補助的な判断材料とします。