占い

比肩

ひけん 別名:比肩星・peer

意味

比肩は、日主と同じ五行・同じ陰陽の干に付ける十神です。甲日主に甲、乙日主に乙が比肩となり、日主と同類である関係を示します。自立、仲間、競争、役割の共有などは、配置を命式全体と現実の関係へ照らして読む占術上の象意です。

解説

比肩の分類は、日主と対象の干の五行・陰陽を比べて求めます。日主が甲なら同じ陽の木である甲、日主が乙なら同じ陰の木である乙が比肩です。同じ五行でも陰陽が異なる干は劫財へ分けます。比肩と劫財は、日主と同じ五行に属する「同我」の一群で、まとめて比劫と呼びます。

『淵海子平』の十神表は、甲に甲、乙に乙が重なる関係を比肩と記し、甲に乙、乙に甲の関係と区別しています。古典には兄弟、友人、財の分配へ結び付ける説明もあります。これらは当時の家族制度や財産観を背景にした占術上の比喩です。現代の性格、人間関係、財産の結果は、継続した行動、当事者の合意、契約や記録から確かめます。

命式で比肩の働きを検討するには、天干に現れるか地支に蔵されるか、月令を得るか、根を持つか、日主がどの程度支えられるかという条件が要ります。弱い日主なら、同じ五行が支えとして働く場合があります。反対に日主がすでに強ければ、偏りを増す方向です。財星、食傷、官殺、印星との生剋も重なるため、個数だけを数える方法は吉凶判断の材料不足につながります。

相談で比肩を自立、仲間、競争、役割の共有へ結び付けるなら、現実の分担を具体化します。担当、決定権、貢献、期限、成果物の所有、費用負担が確認できる項目です。協力関係か競争関係かは、相手の意思と実際の行動から見分けます。比肩の象意は、対等さを保ちながら誰が何を決めるかを整理する質問へ変換できます。

タロットでは、似た服装の人物、鏡のような姿勢、同じ道具、並ぶ位置、共有する品を図像上の事実として記録できます。それらを対等、競争、自立、連帯へ結び付ける段階は占術上の解釈です。いま共有している役割は何で、どの決定を自分が担うのでしょうか?カードに見える物、比肩の分類、現実の分担を分けると、人物像を決め付ける前に関係の条件を検討できます。