神話
ディケ
でぃけ 別名:Dike・Justitia・ユースティティア意味
ディケは、古代ギリシャ神話で人間社会の正義を神格化した女神です。詩人ヘシオドスは、最高神ゼウスと、法や秩序を司る女神テミスの娘としてディケを挙げています。
解説
ディケは、エウノミアとエイレネとともにホーライを構成する女神の一柱です。ホーライは、季節の巡りや社会の秩序を守る女神たちを指します。三姉妹の名はそれぞれ、良い秩序、正義、平和に対応し、正しい判断が社会の安定と平和につながるという考え方を示しています。
ヘシオドスの『仕事と日』では、権力者が賄賂を受け取り、不公平な判決を下す場面でディケが傷つけられます。彼女は人々の町を嘆きながら巡り、やがて父ゼウスのそばへ不正を訴えに向かいます。ここで描かれる正義は、裁く人が事実を曲げず、当事者を公平に扱うという具体的な考え方です。
ディケを現代の象徴として読む場合は、結果だけで正しさを決めず、その結論に至る手続きにも目を向けます。誰の意見が聞かれたか、同じ基準がすべての人に適用されたか、不利益を受けた人が異議を述べられるかが、公平さを考える手がかりになります。