石
斜方晶系
しゃほうしょうけい 別名:orthorhombic crystal system・orthorhombic system・斜方晶族意味
斜方晶系は、互いに直角な三つの方向が結晶対称性によって区別される晶系です。各方向には2回回転軸、または鏡映面に垂直な軸が現れます。慣用単位格子では三つの軸間角が90度となり、辺の長さa、b、cはそれぞれ独立に決まります。
解説
2回回転軸は、結晶を軸の周りで180度回すと元と同じ配置に重なる方向です。鏡映面は、面の片側を反転した像が反対側と重なる対称面を指します。斜方晶系の結晶点群は222、mm2、mmmの三種です。222には直交する三本の2回回転軸があり、mm2では一本の2回回転軸と二枚の鏡映面、mmmでは三方向の2回対称性と鏡映面が組み合わさります。
慣用単位格子では、三辺の間の角度α、β、γがすべて90度です。a、b、cはそれぞれ独立した値を取り、各辺を個別に測ります。教科書でa≠b≠cと書く場合、この記号は三辺が互いに独立であることを表します。測定値が偶然近づく結晶もあるため、辺長の数値は晶系を推定する情報の一部です。
斜方晶系のブラベー格子には、単純格子oP、側面心格子oS、体心格子oI、面心格子oFがあります。Pは慣用単位格子の頂点、Sは向かい合う一組の面、Iは体の中心、Fはすべての面の中心にも格子点を置く型です。これは結晶が並進によって繰り返される骨組みの分類で、実際の原子の種類と位置は空間群や結晶構造として記述します。
トパーズと、オリビンの端成分であるフォルステライトは斜方晶系の鉱物です。参照資料ではどちらも空間群Pbnmの設定で記載されていますが、結晶の外形は成長条件、双晶、劈開、周囲との接触にも左右されます。直方体や菱形柱に似た姿は観察の入口となり、分類の確定にはX線回折などで内部の対称性と単位格子を調べる必要があります。
三つの独立した方向が直角に結ばれる構造から、斜方晶系を異なる条件の両立へ重ねることがあります。これは結晶対称性から導く現代的な比喩です。占いでは、時間、費用、責任範囲を個別に取り上げ、それぞれの上限を先に決める視点になります。結晶学が示すのは空間配置の規則であり、鉱物の外形と性格や運勢の対応は文化的な解釈です。