占星術

リロケーションチャート

りろけーしょんちゃーと 別名:Relocation Chart・リロケーション図・移転図

意味

リロケーションチャートは、生まれた瞬間を保ち、計算地点だけを別の土地へ移して作る占星術図です。標準的な地心式の計算では天体の黄道位置と天体同士のアスペクトが保持され、ASC、MC、ハウスの境界は新しい緯度・経度に応じて変わります。

解説

作成に使うのは出生図と同じ瞬間です。出生地で記録された生年月日と現地時刻を世界時へ換算し、その世界時に移転先の緯度・経度を組み合わせます。出生時刻は、出生地で記録された時計時刻のままです。時刻が不確かな場合は、場所を移してもASCやハウスの精度は上がらないため、元の時刻精度を併記する必要があります。

標準的な地心式では、同じ瞬間の太陽、月、惑星の黄道位置が共通なので、サインと天体同士のアスペクトも出生図から引き継がれます。移転先で変わるのは、東の地平線と黄道の交点であるASC、子午線側のMC、十二のハウスです。Swiss Ephemerisも、ハウス計算には世界時、地理緯度、地理経度を入力とする仕様です。図に現れる差は、観測地点に依存する計算要素から生まれます。

占星術では、移転先で変わるアングルとハウスを基準に、天体が表すテーマの現れ方を検討します。たとえば、出生図で第6ハウスにあった天体が移転図で第5ハウスへ入ると、仕事や日課が中心だった解釈から、創作や楽しみに関する経験へ重点が移る可能性が考えられます。この読みが示すのは、移住先を比較するための検討材料です。出生図を基準として残し、土地ごとの差を見るために移転図を重ねます。

アストロカートグラフィーは、出生時の天体がASC、DSC、MC、ICのどこに重なるかを世界地図上の線で示す方法です。リロケーションチャートは、候補地を一つ選び、その土地のハウスとアングルを円形図で詳しく見る点が異なります。実際の移住を考える時は、図の解釈に加えて、仕事、住居費、医療、交通、人間関係など現地の条件を調べます。