石
パイライト
ぱいらいと 別名:Pyrite・黄鉄鉱・Fool's Gold・愚者の金意味
パイライト(黄鉄鉱)は、化学式FeS2で表される鉄の硫化鉱物です。真鍮色の金属光沢と、立方体をはじめとする等軸晶系の結晶で知られます。金に似て見えることから英語圏では「fool’s gold」と呼ばれますが、金とは組成も硬さも異なります。
解説
パイライトは、鉄と硫黄が結び付いた硫化鉱物です。等軸晶系とは、三つの軸が同じ長さで直交する対称性を基礎にした結晶の分類で、パイライトでは立方体や黄鉄鉱十二面体の形がよく知られています。標本は真鍮色から淡い金色の金属光沢を示し、石英の脈やさまざまな岩石・鉱床に見つかります。
金色に見えるため金と取り違えられることがあります。しかし、見分ける手掛かりは色だけではありません。USGSによれば、無釉の磁器板に現れる条痕は、パイライトやカルコパイライトでは暗い緑から黒、自然金では金黄色です。金は押すとへこみやすいのに対し、パイライトは硬く、砕けやすい性質があります。鑑別は結晶形、条痕、硬度、組成を組み合わせて進めます。
パイライトは空気と水に触れると酸化しやすく、硫酸と鉄を含む水が生じることがあります。鉱山跡や掘削面でパイライトを多く含む岩石が風化すると、酸性の排水につながる場合があるため、地質や環境を調べる対象になります。標本の表面が変化した場合も、色の変化だけで成分や産地を断定しません。
占いでは、金に似た外見と、調べると異なる性質が見えてくる点を、第一印象と検証を分ける比喩にする場合があります。この読みは鉱物の見え方と鑑別の手順から生まれる連想です。パイライトが富や成功を引き寄せるという科学的根拠を示すものではありません。