哲学・心理

太極図

たいきょくず

意味

太極図は、中国思想で、世界の成り立ちや陰陽の関係を表す図の総称です。陰陽とは、明暗や動静など、対になる性質とその移り変わりを捉える考え方で、白黒が組み合わさった円の図がよく知られています。

解説

太極という語は、陰陽が分かれ、さまざまな現象が生じる根源を説明する際に用いられます。その捉え方には思想家や時代による違いがありますが、白と黒が一つの円をつくる図は、対になるものを一つの全体として考える表現です。たとえば日なたと日陰は、同じ山と日光の関係から生じます。

北宋の思想家・周敦頤は、『太極図説』で、動と静の交替から陰陽、さらに五行と万物が生じる過程を説明しました。五行は、水・火・木・金・土という五つの類型で変化を捉える枠組みです。この説明に添えられた太極図は、複数の円や五行の関係を縦に配した構成で、白黒の円一つで表す型とは図の構成が異なります。

太極図の形を調べる時は、図が載る書物や成立した時代も手掛かりになります。たとえば、張潢という明代の学者が編んだ『図書編』の1623年刊本には、曲線で白黒を組み合わせた図が載っています。同じ名称で呼ばれる図にも、描き方や説明の違いがあるのです。

占いで太極図を使うなら、活動と休息など、対になる状態の移り変わりを振り返る材料になります。これは中国思想の図を日常へ応用した読み方です。図の白黒と、人の善悪や性格の優劣は分けて考える必要があります。