タロット
カップのエース
かっぷのえーす 別名:Ace of Cups・カップA・杯のエース意味
カップのエースは、小アルカナのカップで「1」に当たる数札です。ウェイト=スミス版では水があふれる杯を手が支え、占いでは好意や感動を受け取り、言葉や行動で表し始める段階へ結び付けます。
解説
カップのエースは、杯を印とするスートの最初の札です。15世紀イタリアにも同名の遊戯札があり、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は1490年ごろの作例を所蔵しています。一方、現在よく使われるウェイト=スミス版は20世紀初頭のデッキです。スートと数が共通していても絵柄は異なるため、図像はデッキごとに確かめる必要があります。
ウェイト=スミス版には、雲から現れた手、手の上の杯、杯から流れ落ちる四本の水、水面の睡蓮が描かれています。上方の鳩は、十字印のある円形物をくわえて杯へ降りています。ウェイトはこれをホスチアと記しました。ホスチアとは、キリスト教の聖餐で用いる薄い円形のパンです。杯の文字、水滴、鳩なども見える要素であり、そこから何を意味づけるかは次の段階です。
ウェイトは正位置に喜び、満足、養い、豊かさなどを挙げ、逆位置には不安定さや変動を記しました。後世の占術では、カップを感情と水、エースを始まりへ対応させ、好意、安心、創作への反応を受け取る場面へ意味を広げます。これは占術上の解釈です。恋愛の成立や関係の継続は、実際の合意と行動によって決まります。
相談では、感じたことと、相手へ約束できることを分けて考えます。正位置なら、感謝を一文で伝える、誘いへの返事をする、心が動いた場面を作品の下書きに残すといった行動が具体例です。逆位置で気持ちを言葉にしにくい時は、返事を保留し、休める時間と安心して話せる相手を先に確保します。