タロット
カップ
かっぷ 別名:Cups・Chalices意味
カップは、小アルカナの四つのスートの一つで、杯を印とする14枚の組です。占いでは、感情、親密さ、記憶、気持ちを受け取ることと表すことを検討します。
解説
杯は、剣、硬貨、棒とともに初期のイタリアのタロットで使われたスートです。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館には、1490年ごろのカップのエースが残っています。タロットは当初ゲーム用のカードで、占いとの結び付きが広がったのは18世紀後半です。杯の図柄が先にあり、感情や水との対応は後世の占術上の解釈として区別できます。
カップの14枚は、エースから10までの数札と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの人物札で構成されます。1909年に刊行されたウェイト=スミス版は数札にも場面を描き、差し出される杯、向かい合う二つの杯、こぼれた杯、背を向けて去る人物などを見分けられるようにしました。同版の人物札には水や海が繰り返し描かれ、アーサー・ウェイトの解説もこのスートと水の関係を示しています。
カップが出ても、必ず恋愛や幸福を意味するわけではありません。カップの4には差し出された杯へ応じない人物、カップの5には倒れた杯を見つめる人物、カップの8には杯を残して去る人物が描かれています。占いでは、感情があるかという一点にまとめず、何を受け取れる状態か、何を表せているか、相手とのやり取りが成り立つかを分けると、カードごとの差が明確になります。