象徴

非対称装飾

ひたいしょうそうしょく

意味

非対称装飾は、左右を鏡写しにせず、大きさや位置の異なる要素を組み合わせて画面全体の釣り合いをつくる構成です。アール・ヌーヴォーでは、流れる線や植物形、文字、余白を一方へ寄せる例があります。

解説

非対称は、単に片側を空けることではありません。観察では、大きな色面、濃い部分、人物、文字、余白を左右に分け、どの要素が視線を強く引くか比べます。大きさや濃さが異なっても視線の重みが釣り合えば、形の不均等さが画面の均衡を支える構成です。日本版画の影響は当時の美術全体に確認できますが、個々の作品では所蔵館の解説や制作資料も合わせて判断します。アール・ヌーヴォーには対称的な作例もあるため、非対称性だけで様式を決めることはできません。