象徴

ナンシー派

なんしーは

意味

ナンシー派は、1901年にフランス東部ナンシーで正式に結成された、芸術家、建築家、工芸家、製造業者の連合です。フランス語の正式名はAlliance provinciale des industries d’artで、ロレーヌ地方の装飾芸術と産業の振興を目的としました。

解説

ナンシーでは1890年代から新しい装飾芸術の活動が続き、1901年に団体として組織されました。初代会長はガラス工芸と家具で知られるエミール・ガレです。ルイ・マジョレル、ドーム社、ジャック・グリュベールなど、異なる工房と分野の作り手が参加しました。ここでいう「派」は集団名であり、美術学校とは区別されます。

ナンシーには園芸と植物研究の蓄積があり、作り手は花や茎、葉、昆虫を詳しく観察しました。植物の輪郭をガラスや木の装飾へ使い、成長する形を家具の脚、取っ手、鉄工、建築の線へ組み込みました。素材と構造に応じて形を変える点が、単なる花柄との違いです。

カードの意匠をナンシー派と結び付けるには、制作地、年代、作者、素材、植物の使い方を調べる必要があります。花と曲線は、アール・ヌーヴォー全体に広く見られる特徴です。確認できる作品と比較してから、歴史上の分類と後から加えた象徴解釈を分けます。