象徴

カルトン

かるとん

意味

美術制作でいうカルトンは、壁画、板絵、タペストリーなどのために紙へ描く実物大の下図です。語源となったイタリア語のcartoneは大きな紙を指し、複数の紙をつないで人物や構図を原寸で設計します。

解説

輪郭は、線をなぞって圧痕を付ける方法や、針穴から木炭粉を打つスポルヴェロで支持体へ移せます。タペストリー用の図案は、織り上がった像が原図と左右反転する制作法も考慮して描かれました。すべてのカルトンが転写に使われたとは限らず、レオナルド・ダ・ヴィンチの「バーリントン・ハウス・カルトン」のように、針穴や刻線がなく、注文主への提示用と考えられる作品もあります。