占星術

天文薄明

てんもんはくめい

意味

天文薄明は、夕方に太陽中心が地平線下12度から18度へ下がる間と、明け方に18度から12度へ上がる間の薄明です。太陽中心が地平線下18度に達する時刻を、天文薄明と天文夜の境界にします。

解説

薄明は太陽中心の幾何学的な高度で区分します。夕方は地平線下6度までが市民薄明、6度から12度までが航海薄明、12度から18度までが天文薄明となり、明け方は逆の順序で進みます。天文薄明の暗い側の境界は、天頂距離では108度です。

18度は計算上の共通境界です。実際に見える星の数や空の明るさは、大気の透明度、雲、地平線の状態、月光、人工光にも左右されます。高緯度の夏には太陽が地平線下18度へ達する前に上昇へ転じ、天文薄明が夜通し続く時期も生じます。

ヘリアカルライジングなど古代の恒星可視性を検討する場合、太陽高度は条件の一つになります。さらに恒星の高度と明るさ、大気による減光、観測地、観測者が見分けられる明るさを組み合わせ、固定した18度を恒星共通の出現条件として使う方法は避けます。

占星術で昼夜セクトを判定する場合は、技法が定める太陽と地平線の幾何関係を採用します。空の見た目の暗さは観測条件として分けて記録すると、薄明の定義と占術上の判定を混同せずに比較できます。