占星術
大気差
たいきさ意味
大気差は、地球大気を通る光が屈折し、天体の見かけの高度が幾何学上の高度より一般に高くなる現象です。ずれは天頂付近で小さく、地平線へ近づくほど大きくなります。
解説
地表へ近づくほど空気の密度が高くなるため、斜めに入る光の進路は地面側へ曲がります。観測者はその光を直線に延ばした方向へ天体があるように見るので、実際の幾何学的位置より上に見える仕組みです。
日の出と日の入りの計算には、太陽円盤の大きさと標準大気差を合わせた規約があります。米国海軍天文台は、海面付近の平均的な条件として地平線上の大気差を34分角、太陽の視半径を16分角とし、太陽中心が地平線下50分角にある時を出入りの基準にしています。
34分角は標準的な計算値です。実際の大気差は気圧、気温、観測波長、地表付近の温度分布に左右され、地平線近くでは局地的な天候や地形の影響も強まります。JPL Horizonsも補正後の出没時刻を近似値として示しています。
天体暦では、大気差を加えないairless座標と、近似補正を加えたrefracted座標を選べる場合があります。恒星の出没やヘリアカルライジングを検討する時は補正条件を記録し、チャートのASCやハウスを比べる時は、採用した地平線と座標の定義をそろえます。