占星術
グリニッジ平均恒星時
ぐりにっじへいきんこうせいじ意味
グリニッジ平均恒星時(GMST)は、グリニッジ子午線から日付時点の平均春分点までを、天の赤道に沿って西向きに測る角度です。平均春分点は章動による短周期の揺れを取り除いた基準点で、GMSTはその点に対する地球の回転を表します。
解説
名称に「時」とありますが、恒星時が示すのは天球の向きです。一周360度を24時間で表すため、恒星時1時間は角度15度に相当します。たとえばGMSTが6時なら、平均春分点のグリニッジ時角は90度です。
精密なGMSTの入力には、地球の回転を観測に基づいて表すUT1と、歳差など長期変化の計算に使う地球時(TT)を用います。二つは計算上の役割が異なる時刻系です。UTCは日常の標準時で、UT1との差が小さく保たれています。秒単位の再現には、UTCをそのままUT1とみなしたか、補正値を用いたかの記録も必要です。
地方平均恒星時は、GMSTへ観測地点の経度を時間へ直して加えます。東経135度は9時間なので、GMSTが8時なら地方平均恒星時は17時です。西経は差し引き、結果が24時以上または0時未満になった時は0時から24時の範囲へ戻します。
出生図のハウス計算では、地方恒星時を15倍した角度がARMC、つまり子午線の赤経を度で表した値です。ソフトはARMC、出生地の緯度、黄道傾斜、ハウス方式を組み合わせ、ASC、MC、カスプを求めます。計算の照合に必要なのは、出生日時、時間帯、経度、UT1の扱い、天体暦の版です。