占星術

グリニッジ視恒星時

ぐりにっじしこうせいじ

意味

グリニッジ視恒星時(GAST)は、グリニッジ子午線から日付時点の真春分点までを、天の赤道に沿って西向きに測る角度です。真春分点は平均位置へ章動による短周期のずれを反映した基準点で、GASTはその時点の天球の向きを表します。

解説

GASTは、GMSTへ分点均差を加えて求めます。分点均差は真春分点と平均春分点のずれを時間単位で表した値です。たとえばGMSTが10時20分30.0秒、分点均差がプラス0.8秒なら、GASTは10時20分30.8秒になります。

一周360度を24時間で表すため、恒星時1秒が表す角度は15秒です。平均と視の差は小さいものの、天体の赤経・赤緯から高度角と方位角を精密に求める場合や、カスプがサイン境界のごく近くにある場合は計算条件に影響します。使った値をGMSTかGASTかまで明記すると、秒角単位の差を追えます。

地方視恒星時は、GASTへ観測地点の経度を時間へ直して加えた値です。東経135度なら9時間を加えます。出生図ソフトのハウス計算が日付時点の真赤道・真分点を採用する場合、章動を除く平均系へ切り替える設定とは結果がわずかに異なります。

恒星時は地球の向きを示す時刻系です。サイデリアル式の黄道区分は、アヤナーンシャを使ってサインの起点を移す別工程に当たります。チャートを再現する際は、GASTかGMSTか、UT1またはUTCの扱い、経度の符号、歳差・章動モデル、黄道方式を分けて記録します。