占星術
セクト内
せくとない意味
セクト内(イン・セクト)は、伝統占星術で天体の昼夜の所属が、図の昼夜と一致する基本状態です。昼の図では太陽・木星・土星、夜の図では月・金星・火星が該当します。
解説
最初に、太陽がASCとDSCを結ぶ地平線より上か下かを調べます。上なら昼のチャート、下なら夜のチャートです。日の出や日没に近い図では数分の違いで判定が変わるため、出生時刻と場所の精度が重要になります。判定基準は作図時点の太陽と地平線の位置関係で、時計上の昼夜や本人の生活時間は別の情報に当たります。
プトレマイオスは、太陽・木星・土星を昼の組、月・金星・火星を夜の組へ配しました。水星は、太陽より先に昇る朝の位置なら昼、太陽の後に沈む夕方の位置なら夜とする整理です。たとえば昼のチャートにある木星と土星はセクト内、同じ図の金星と火星はセクト外になります。この分類は占星術上の所属を示し、昼間に肉眼で見えるかどうかは天体の高度や空の明るさから別に判定します。
この辞典では、図の昼夜と天体群が一致する基本条件をセクト内とします。そこへ地平線側の条件を加えたものがハルブで、昼の天体は太陽と同じ側、夜の天体は反対側に置かれます。さらに天体とサインの性別一致まで求める配置がヘイズです。昼図の土星を例にすると、基本のセクト内にあっても地平線下ならハルブから外れます。文献によって「イン・セクト」がどこまでを指すかに幅があるため、使用する定義の記録も必要です。
伝統占星術では、セクト内の天体は本来の性質を状況に合わせて表しやすいと評価します。特に土星と火星は、対応する昼夜に置かれると過度な冷たさや乾燥が和らぐという古代の説明があります。これは占術上の評価であり、吉凶の判断にはセクト以外の条件も必要です。サイン上のディグニティ、ハウス、速度、太陽との距離、アスペクトを重ね、どの条件が判断に関わったかを順に示します。