占星術

ハルブ

はるぶ

意味

ハルブは、天体の昼夜区分(セクト)と、太陽に対する地平線の上下が一致する状態です。昼の天体は太陽と同じ側、夜の天体は太陽と反対側にあると成立し、中世イスラム圏の占星術文献で配置条件の一つとして使われました。

解説

判定の起点は太陽です。太陽が地平線上なら昼のチャート、地平線下なら夜のチャートとします。昼の天体は太陽・木星・土星、夜の天体は月・金星・火星です。水星を昼夜のどちらへ置くかは方式によって変わるため、採用した規則を別に示します。

昼のチャートでは、木星や土星が地平線上にあればハルブです。同じ図で金星や火星は地平線下にあると条件を満たします。夜のチャートでは上下が逆になり、昼の天体は太陽とともに地平線下、夜の天体は地平線上に位置するのが適切な側です。

ハルブとヘイズでは条件の範囲が異なります。アル=ビールーニーの説明では、ハルブの条件に加えて、男性的な天体が男性サイン、女性的な天体が女性サインにある時がヘイズです。ヘイズはハルブの条件も満たし、ハルブだけの配置へサイン条件が加わった関係です。後世の著者には条件の違いがあるため、サインの極性まで含めたかを資料名とともに残します。

ここで判定する対象は、伝統占星術が定めた配置区分です。観測上の天体作用は別の検証対象になります。再現には、昼夜図の別、天体の地平線上下、昼夜どちらの天体としたか、ヘイズまで判定したかの四点が必要です。