占星術

惑星のジョイ

わくせいのじょい

意味

惑星のジョイは、七つの伝統天体それぞれに「その天体が喜ぶ」特定のハウスを割り当てた伝統的な対応表です。水星1、月3、金星5、火星6、太陽9、木星11、土星12の対応を指します。

解説

対象の天体が割り当て先のハウスに在住すると、その天体はジョイにあると判定します。たとえば太陽が第9ハウスにあれば太陽のジョイです。これはハウス上の条件です。ドミサイル(サイン支配)やエグザルテーション(高揚)など、天体とサインの関係から求めるエッセンシャルディグニティは別に記録します。

対応表には、昼夜区分との対称が見えます。昼の天体である太陽・木星・土星は上半球側の第9・第11・第12、夜の天体である月・金星・火星は下半球側の第3・第5・第6に置かれます。昼夜の両方に属し得る水星は、地平線に接する第1です。この配列は体系の構造を説明する手がかりになります。

有益側に分類される木星と金星は、それぞれ「良いダイモーン(神霊)」の第11と「良いフォーチュン(運)」の第5で喜びます。困難側に分類される土星と火星の割り当て先は、「悪いダイモーン」の第12と「悪いフォーチュン」の第6です。ここでいう「喜び」は天体と場所の適合を示す術語で、快適な出来事だけを示す日常語とは役割が異なります。

パウロス・アレクサンドリノスは『序説』第24章で第5を金星、第11を木星が喜ぶ場所と記し、フィルミクス・マテルヌスも第5と金星、第6と火星の関係を説明しています。これらは対応の古い証言です。クリス・ブレナンは、この体系がハウス名やトリプリシティの配列に関わったと提案しています。この起源説は、現存資料を組み合わせた現代の学説です。

実際の読解では、ジョイの成立に加え、昼図・夜図の別、サイン上のディグニティ、アスペクト、ハウス支配、相談者の経験を順に重ねます。ジョイの表は伝統占星術上の配置評価です。天体の観測位置とハウス番号の計算から、出来事の意味づけまでを分けると、どの段階から解釈が加わったかを追跡できます。