占星術
第一垂直圏
だいいちすいちょくけん意味
第一垂直圏は、観測地点の天頂と天底、地平線の東点と西点を通る天球上の大円です。子午線と直角に交わり、カンパナス・ハウスでは空間を十二分する基準円になります。
解説
垂直圏とは、観測者の真上にある天頂と、真下にある天底を通る大円の総称です。そのうち、地平線の東点と西点を通るものが第一垂直圏に当たります。南北方向の子午線とは天頂と天底で交差し、二つの大円が作る面は互いに直交する関係です。どちらも観測地点の鉛直方向から決まるため、観測地を移せば天球上の向きも変化します。
地平線の東点・西点は、真東と真西を示す方位上の点です。出生図のASCとDSCは黄道が地平線と交わる点で、黄道の傾きに応じて東点・西点からずれるのが通常です。第一垂直圏と黄道の西側交点はバーテックス、東側交点はアンチバーテックスと呼ばれます。同じ東側・西側にある点でも、どの二つの大円を交差させたかで名称と黄道度数が変わります。
カンパナス・ハウスは、第一垂直圏を30度ずつ十二等分し、各分点と地平線上の北点・南点を通る大円を作ります。その大円が黄道と交わる場所がハウスカスプです。天球空間では等分されていても、傾いた黄道へ投影したカスプ間の幅には差が生じます。日時、出生地、ハウス方式をそろえることが再計算の条件です。
第一垂直圏そのものが示すのは、観測者を中心とした東西方向の幾何です。バーテックスや各ハウスへ人物関係、生活領域などの意味を割り当てる部分は占術上の解釈に当たります。位置の計算と象徴の読みを分けると、ASC・DSCや子午線との混同を避けられます。