占星術

自転周期

じてんしゅうき

意味

自転周期は、天体が自転軸の周囲を一回転し、遠方の恒星に対して同じ向きへ戻るまでの時間です。天体表で「恒星自転周期」と示される値が、この定義に当たります。

解説

一回転を測るには、自転軸の向きと、天体表面で経度0度を通る本初子午線を定めます。天体の回転モデルは、極の赤経・赤緯と本初子午線の角度を時刻の関数として与え、向きと回転率を再現できる形にします。観測値の更新でモデルが改訂される天体もあるため、精密な比較には資料の版と基準時刻が必要です。

恒星自転周期と、ある地点で太陽が再び同じ南中位置へ戻る太陽日は、公転の分だけ長さが変わります。公表されている惑星物理表で、地球の恒星自転周期は0.99726968日、約23時間56分です。平均太陽日は約24時間になります。水星は自転一回が約59地球日でも、一回の昼夜に当たる太陽日は176地球日です。

回転方向は、天体の公転と同じ向きの順行自転と、反対向きの逆行自転の二種類です。惑星物理表には、金星の恒星自転周期を負の値で示す例があります。金星は地球と逆向きに自転するため、地表からは太陽が西から昇ります。方向を軸の傾きや回転率で示す資料もあり、符号、単位、座標規約までが比較条件です。

木星や土星には基準にできる固体表面がなく、大気の模様は緯度によって異なる速さで動きます。木星のSystem IIIは、磁場を基準に経度を測る座標系です。約9時間55分29.71秒の回転率と、本初子午線を置く基準時刻を組み合わせます。このような天体では、雲の模様、磁場、内部モデルのどれを追う値かによって周期の役割が変わります。

自転周期は天体の昼夜、形状、風、磁場を調べる物理量です。一般的な出生図や運行図に示すサイン度数は、指定時刻に地球から見た天体の黄経から求めます。天体自身の自転角とは別の計算なので、自転周期へ人物や出来事の意味を与える場合は、その占術上の規則を別に示します。