占星術
ピーコック
ぴーこっく 別名:Peacock意味
ピーコックは、くじゃく座α星Aaに付けられた固有名です。見かけの等級は1.94。青白いB型準巨星を主星とする連星で、地球から約179光年離れています。
解説
スペクトル型はB2 IVです。B2は表面温度が高く青白く見える恒星、IVは主系列期を終えて膨らみ始めた準巨星であることを表します。くじゃく座では最も明るく見える星です。
ピーコックは分光連星に分類されます。分光連星とは、望遠鏡で二つの星を直接分けにくくても、光を波長ごとに調べたときの変化から、互いを回る恒星があると分かる連星です。20世紀初頭の観測では、ピーコックの視線方向の速度が周期的に変わることから軌道が求められました。
くじゃく座は、南天の観測結果をもとに16世紀末から17世紀初めのヨーロッパで成立した星座です。Peacockという英語名は、さらに後の20世紀、英国の航空暦で使うために作られました。国際天文学連合は2016年、その近代名をくじゃく座α星Aaの固有名として承認しています。
固定星占星術で孔雀の華麗さや誇りを結び付ける読みは、英語名のイメージをもとにした近代的な連想です。古代ギリシャ・ローマの星名やプトレマイオスの恒星分類に由来する解釈ではありません。名称の成立時期と、連星としての観測事実を区別すると背景を取り違えずに済みます。