占星術

アルナイル

あるないる 別名:Alnair

意味

アルナイルは、つる座で最も明るいα星の固有名です。国際天文学連合(IAU)の一覧では実視等級1.73で、現在の星図では鶴の左の翼に置かれる青白いB型主系列星です。

解説

アルナイルのスペクトルはB6 V型に分類されます。B型主系列星は、中心部で水素の核融合を続けている高温の恒星です。つる座は南の空にあるため、日本では地域によって見えず、見える場所でも南の地平線近くに限られます。

Alnairは、アラビア語で「魚の尾にある明るい星」を意味する長い名を縮めた形です。この名が生まれた頃、現在のつる座付近の星々は、みなみのうお座の尾へ続く範囲として捉えられていました。16世紀末に鶴の星座が分けられ、1603年のバイエルの星図では、アルナイルに当たる星が翼へ置かれます。現在の鶴の姿と固有名の語源は、同じ時代のものではありません。

古代の『テトラビブロス』には、つる座としての恒星分類がありません。恒星占星術で飛翔や明晰さを読む場合、それは現在の星座図や「明るい星」という語義から組み立てた後世の解釈です。B6 Vという分類は恒星の温度と進化段階を示しており、その連想とは別の情報です。