象徴

十干・丙

じっかんへい 別名:丙・ひのえ

意味

十干・丙は、十干の第三位で、火の陽に配当される「ひのえ」です。暦では、年・月・日・時刻を表す干支の先頭の字として使われます。強く広がる火という読みは後世の占術上の比喩です。性格や吉凶は、丙の位置と命式全体を基に解釈します。

解説

六十干支では、甲子、乙丑に続く第三番が丙寅です。丙はその後も十組ごとに現れ、六十組の中で六つの地支と組み合わさります。命式では年柱、月柱、日柱、時柱のいずれにも置かれ、日柱の天干なら本人を表す基準の日主です。月柱や時柱の天干は、年または日の天干を使う配当規則から求めます。この規則と四柱をそろえて、命式全体を再現します。

十干は、もともと日を十日ごとのまとまりで順に示す符号でした。後世に陰陽五行が重なり、丙は火の陽、火の兄を意味する「ひのえ」と読まれます。漢代の字書『説文解字』は、丙を南方に配し、万物が明らかに形を成す季節の字として説明しました。この記述は当時の季節観を伝える資料として読み、太陽を描いたという字形説や人物の性質から切り分けます。

伝統的な命理書『滴天髄』は、丙火を勢いの強い陽の火として論じる一方、季節や水・土などとの関係によって働きが変わると述べています。この考え方を命式に当てはめるには、暦から四柱を確定することが先です。次に、丙のある柱と、周囲の干支に配当された五行を照らし合わせます。明るさ、公開性、活発さといった語は、その配置を考えるための占術上のたとえです。天文学上の太陽そのものや、本人の実績を示す事実とは区別する必要があります。