哲学・心理
利益相反
りえきそうはん 別名:conflict of interest・COI・利害の衝突意味
利益相反とは、相談者に公平なサービスを提供する役割と、読み手が持つ金銭的、個人的、職業上の利害がぶつかり、判断を偏らせるおそれがある状態です。実際に起きた不正に加え、これから生じ得る利害や外から偏って見える関係も検討します。
解説
利害を持つことと、不正な行為が起きたことは別々に判定します。問題になるのは、その利害が相談内容、紹介先、販売、情報の共有へ不適切な影響を及ぼし得る時です。コーチングの倫理規程は、複数の利益の一方を優先すると別の利益に反する状況を利益相反と定義し、金銭、個人的関係、職業上の立場、外から見た疑念まで挙げています。相談サービスでも、読み手が得るものと相談者の利益を分けて記録すると、偏りの入り口が見えます。
具体例は、自分が紹介料を受け取る講座や商品だけを解決策として勧める、争っている二人を別々に受けながら一方の情報を他方の読みに使う、雇用主が費用を払い相談内容の報告を求める、といった状況です。友人や取引先からの依頼を関係の有無だけで判断すると、秘密保持や意思決定に及ぶ影響が見えにくくなります。検討の軸は、秘密を守れるか、断りにくさを利用する構造があるか、読みを修正できるかという三点です。
対応の第一歩は、関係者、支払者、紹介料、販売利益、兼ねている役割、情報の受取先を相談前に洗い出すことです。影響を管理できる場合は、利害の内容と選べる代替案を伝え、役割、守秘、記録の利用範囲を合意します。開示して同意を得た後も偏りが残る場合があり、その状況は開示の有無とは別に評価することが重要です。公平な判断を保てない時は商品の勧誘や情報共有から外れ、別の提供者を紹介するか、依頼を断る判断へ進みます。
多重関係とは、相談関係に友人、雇用、取引など別の役割が重なる状態を指します。その重なりが判断を偏らせる時、利益相反として対応が必要になります。専門的境界は、役割、連絡、贈り物、相談外の交流に線を引く取り決めです。説明と同意は利害や条件を理解して利用を選ぶ手続きであり、同意後も偏りが残る場合があります。三語を区別すると、関係の重なり、影響を抑える仕組み、残った利害への対応を順に検討できます。