哲学・心理
倫理的説明責任
りんりてきせつめいせきにん 別名:ethical accountability・ethics accountability・倫理上の説明責任意味
倫理的説明責任は、判断や行為について、責任を負う相手に理由と経過を説明し、質問や検証に応じ、必要な是正を行う責任です。単に情報を公開することに加え、相手が説明を確かめ、異議や苦情を示せる手続きが要ります。誤りが起きた時には、影響を抑え、訂正や救済を行い、再発防止へつなげます。
解説
説明責任は、行為者と、その行為を確かめる相手との関係として成り立ちます。行為者は何を行ったか、なぜそう判断したかを示し、相手は質問して評価します。評価の結果に応じて訂正、改善、救済などが生じるところまでが一連の過程です。相手が説明を確かめる機会を設けて、初めて説明責任の関係が成立します。
倫理的透明性は、方法、料金、利害関係、判断基準などを確認できる状態にすることです。倫理的説明責任は、誰に説明するか、どの質問に答えるか、異議をどこで検討するかまでを定めます。透明性が説明の入口を作り、説明責任が応答と見直しの道筋を支える関係です。
専門職の倫理では、サービスの安全と判断へ責任を持ち、既知の危険を本人と話し合うことが求められます。問題が起きた時の出発点は、事実と影響を伝え、害を抑える行動を取ることです。その後、訂正、適切な謝罪、原因の検討、再発防止へ進みます。BACPやHCPCの綱領では、率直な報告と利用者の経験の継続的な確認も、この過程の一部です。
実務では、説明する相手、判断した人、使った情報、記録の保存先、苦情と再審査の窓口を先に決めることが出発点です。問題が判明した後は、元の記録を保ち、事実と推測を分けます。影響を受けた人への連絡には、必要な範囲と方法を選びます。説明のために相談者の秘密を公開すると別の害が生じるため、共有する情報と相手を目的に合わせて絞ることが重要です。
タロット相談で説明できる事実は、使った展開法、実際に出たカード、伝えた文章、料金、日時、同意、訂正や苦情の記録です。カードの象徴から原因や将来を読む部分は占術上の解釈であり、判断の証拠とは役割が異なります。出典の誤りや保証できない断定が判明した時は、該当箇所を訂正し、影響を受けた相談者への説明と運用の見直しを行います。