占い
天地否
てんちひ意味
天地否は、中国の古典『易経』の第12卦で、人々の意思疎通が途絶え、物事が滞る状態を表します。占いでは、働きかけが届きにくい時に、自分の原則や生活を守ることを重視する卦です。
解説
卦(か)は、切れ目のない線と中央が切れた線を六本重ねた図形です。天地否は上の三本がすべて切れ目のない線で、天を象徴する乾(けん)を表し、下の三本はすべて中央が切れた線で、地を象徴する坤(こん)を表しています。
古い注釈『彖伝』(たんでん)は、この配置に天と地の交流が途絶えた姿を重ね、社会の上下の立場にある人々の断絶へ結び付けています。閉塞は、線の形に人間社会の状態を重ねた象徴的な意味です。
卦全体に付く文、卦辞(かじ)は、正しい行いを貫く人にも不利な時だと述べます。その時の身の処し方として、象徴を解説する『象伝』(しょうでん)が勧めるのは、栄誉や報酬を追うことを控え、身を守る姿勢です。今の仕事なら、提案が届く相手や連絡方法を見直し、引き受ける負担の限度を決めるという応用が考えられます。
六本それぞれに付く文を爻辞(こうじ)と呼び、最上段の爻辞には閉塞が終わり、喜びへ転じる場面もあります。卦全体の厳しい評価と、各段階での変化の記述を合わせて考えることが大切です。仕事への助言も回復の見通しも占術上の解釈なので、実際の返答や状況の変化をもとに行動を選びます。