象徴
元型的布置
げんけいてきふち意味
元型的布置は、現在の状況に刺激され、元型に関わる像、感情、反応傾向がまとまって活動し始めるというユング心理学の考えです。「布置」は、関連する心的内容が集まり、一定の反応を起こしやすくなることを指します。
解説
ユングは布置という語を、外的な状況が心の過程を動かし、特定の内容を集めて行動への準備状態を作ること、とくにコンプレックスの活性化に用いました。コンプレックスとは、強い感情を中心に記憶や連想が結び付いたまとまりです。布置されると、普段より敏感に反応したり、同じ考えが繰り返し浮かんだりする場合があります。
元型は、反復する経験を一定の形で捉える心的形式として論じられました。実際に現れる母、英雄、死と再生などの像は、時代、文化、本人の記憶を通して具体化します。同じ図像でも、そこから生じる感情や行動は人によって変わります。
タロットの像に強く反応した時は、外部の出来事の原因と断定する前に、直前の状況、湧いた感情、思い出した経験、選ぼうとしている行動を分けて確かめます。「元型的布置」は、その反応を整理する理論上の見方です。未来の出来事や他者の意図は、記録や証言など別の資料で判断します。