象徴

元型と本能

げんけいとほんのう

意味

元型と本能は、典型的な行動を促す本能と、その行動を心の中で像や意味として形づくる元型を、心身を結ぶ二つの極として捉えたユングの考えです。ユングの説明では、像を生み出す形式や可能性が遺伝し、特定の完成図そのものとは区別されます。

解説

本能は、生理的な基盤を持ち、典型的な行動へ向かわせる自発的な力を指します。元型は、その行動や経験を知覚し、像として組み立てる心的な形式です。どちらも、行動、夢、神話などに現れる働きから推定される理論上の概念です。

ユングは光のスペクトルをたとえに用い、本能を赤外側、元型的な像を紫外側に置きました。二つは、一つの心的過程にある身体寄りと意味寄りの極として連続しています。母、英雄、死などの具体的な像には、その人が生きる文化と個人経験が反映されます。

タロットで元型的な像を読む時は、まず身体感覚や衝動、次に学んできた物語、最後に現在の状況を分けて考えます。元型は解釈の仮説を作るために使い、行動や性格の理由は生活条件、学習、関係、体調と照らして判断します。