哲学・心理

客観的心

きゃっかんてきこころ

意味

客観的心は、ユング派が集合的無意識を指すために用いる理論語です。個人の経験から成る私的な無意識より広い層に、人に共通する元型の形式があると仮定します。

解説

ここでの「客観的」は、自我の意思から独立して働くと想定された心の側面を表し、測定済みの外部事実という用法とは範囲が異なります。ユングは、忘れた記憶や抑圧された経験などを個人的無意識に置き、神話に似た型を持つ夢や空想の背景として集合的無意識を論じました。

元型は経験を一定の形で捉える傾向を指し、実際の図柄や物語には時代、文化、本人の記憶が加わります。客観的心は、像の現れ方から推定する仮説に置かれます。複数の文化に似た象徴が見つかっても、同じ意味や原因を示す根拠は別に必要です。

占いでこの語を使う時は、カードに描かれた物、デッキの解説、本人の連想を順に記録します。元型との類似は補助的な比較として示し、相手の意図や出来事の原因は発言、行動、資料など別の根拠から判断します。