象徴
マンダラ象徴
まんだらしょうちょう意味
マンダラ象徴は、ユングが中心と周囲、円、正方形、四分構造などを、心の秩序と全体性に関わる像として読んだ概念です。仏教などの宗教実践で用いられる曼荼羅と、夢や描画への心理学的解釈は、由来と目的を分けて理解する必要があります。
解説
マンダラは、サンスクリット語で「円」を表す語です。例えばチベット仏教の曼荼羅は、中心の尊格とその宮殿、四方の門、周囲の尊格や帯状の領域などを配置し、宇宙的な居所を表します。瞑想、灌頂、儀礼などに用いられ、尊格、方位、色の意味は伝統や儀軌によって定まります。そのため、見た目が似た円形図案にも、それぞれの伝統と儀軌に即した区別が必要です。
ユングは、夢や自発的な描画に現れる円、四分構造、中心の像を宗教的な曼荼羅と比較し、意識と無意識を含む心の全体を表すセルフの象徴と解釈しました。この読みは分析心理学上の仮説です。円の意味は、夢や描画が生じた時の経過、本人の連想、前後の像から検討します。定型を写した行為の心理的効果は、図形の一致とは別の根拠を要します。
タロットのカードを円形に並べる方法は占術上の配置法であり、特定の宗教伝統と儀式に基づかない限り、宗教的な曼荼羅そのものとは別のものです。配置を読む時は、中心の質問、各位置の役割、カード間の矛盾を記録します。最後に現実の行動を一つ結び付けることで、配置上の関係を日常の判断へ翻訳できます。