哲学・心理

マンダラ

まんだら

意味

マンダラ(曼荼羅)は、仏教などで仏や神々の世界を、像や図形の配置によって表したものです。絵画や立体の形があり、仏の世界を心に思い描く修行や儀礼に用いられます。

解説

仏の姿やその世界を心に思い描く修行を「観想」と呼びます。マンダラは、観想する世界の構成を示す図としても用いられてきました。チベット仏教には、円の中の正方形を宮殿として描き、中央の仏などと、その周囲に集まる神々を配置する形式があります。誰をどこに置くかは、伝統ごとの教えや儀礼の定めと結び付いています。

日本には、二つの図を一組にして仏の教えを表す「両界曼荼羅」があります。京都の東寺では、宇宙の真理を表す仏である大日如来(だいにちにょらい)を中心に、計21体の像が立体曼荼羅を形作っています。平面に描いた仏の世界を、堂内の像の配置で表した例です。

心理学では、精神科医ユングが夢や自発的な描画の円・四分割の形を宗教的な曼荼羅と比較しました。ユングはそれらを、意識と無意識を含む心の全体、すなわち「セルフ」の象徴と解釈しています。これはユングの心理学に基づく読みで、個々の宗教で伝えられる曼荼羅の意味とは区別されます。

タロットの円形配置をマンダラになぞらえる場合も、形から広げた占術上の応用です。たとえば中央の札に相談の主題、周囲の札に仕事や人間関係といった役割を与えると、主題と各場面の関係を考えられます。このような配置の例は、仏教の修行や儀礼を再現するものではありません。