象徴
母元型
ははげんけい意味
母元型は、母や母性的な役割に結び付く養育、保護、成長、包み込み、拘束などをまとめたユング心理学の元型概念です。この言葉の対象には、実在の母親に関する経験に加え、本人の経験や文化の像を通して現れる心理学上のパターンも含まれます。
解説
元型とは、個人の経験に形を与える可能性や形式です。その内容は、個人の経験と文化を通して具体的な像になります。実際の母親や母親像にまつわる感情・記憶のまとまりは「母コンプレックス」と呼ばれます。家族の出来事を考える時は、実際に起きたことと、本人が心の中で重ねている像を分けることが大切です。
ユングは、母、祖母、乳母、女神のほか、海、月、森、庭、大地、洞窟なども母元型の表現に挙げました。養い、安心、成長といった面がある一方、飲み込む力、支配、危険と結び付く場合もあります。それぞれの像の意味は、その人の経験と前後の文脈から読み取ります。
女帝のカードを母元型に結び付ける読みは、カードの人物像と後世の占術的な連想です。現実の判断では、誰が誰を支えているか、時間と費用を誰が負担するか、相手の合意はあるかを明らかにします。休息と分担まで書き出すことが、支援と過剰な負担を同じ画面で検討する助けになります。