石

単斜晶系

たんしゃしょうけい 別名:monoclinic crystal system・monoclinic system・単斜系

意味

単斜晶系は、結晶学上の対称方向を一つだけもつ晶系です。その方向には2回回転軸、鏡映面に垂直な軸、または両方が現れます。慣用単位格子でb軸を固有軸に選ぶ場合、αとγは90度になり、βと三辺の長さは任意です。

解説

2回回転軸は、その軸の周りで結晶を180度回すと元と同じ配置に重なる方向、鏡映面は片側を反転すると反対側と重なる面です。単斜晶系では、これらの対称要素が一つの方向に置かれます。この特別な方向が固有軸で、通常はb軸です。結晶点群は2、m、2/mの三種に分かれます。

b軸を固有軸にした慣用単位格子では、αとγが90度です。残るβが取れる角度は任意で、三辺a、b、cの長さも自由です。図ではβを90度以外に描くことが多いものの、βが偶然90度に近づく単斜晶系の結晶もあります。辺の長さが偶然等しくなる場合もあり、晶系は回折などで調べた対称性を基準に判定します。

単斜晶系のブラベー格子は、単純格子mPと、一組の面に格子点を加える底心格子mSにまとめられます。慣用単位格子は、結晶の並進と対称性を共通の約束で記述する枠です。別の軸を固有軸に選んだ設定もあり、角度の記号や底心面の名称は設定に応じて変わります。資料を読む時は、どの軸を固有軸にしたかを先に確かめます。

石膏は空間群C2/c、正長石はC2/mで記述される単斜晶系の鉱物です。どちらも慣用単位格子のβは90度から外れますが、外形は成長条件、双晶、劈開、周囲の粒子との接触にも左右されるため、傾いた柱や板のように見える姿は晶系の候補を考える手掛かりです。X線回折などで内部の対称性と単位格子を調べると分類を確定できます。

一つの方向に固有の規則がある構造から、単斜晶系を優先軸や判断基準へ重ねることがあります。これは結晶対称性から導く現代的な比喩です。占いでは、時間、費用、責任範囲のうち、今回の選択で優先する基準を一つ決め、他の条件との交わり方を確かめる視点になります。結晶学が示すのは空間配置の対称性であり、傾いた外形が性格や運勢を表すという意味は別の文化的解釈です。