石

石膏

せっこう 別名:Gypsum

意味

石膏は、化学式CaSO4・2H2Oで表される、結晶水をもつ硫酸カルシウムの鉱物です。蒸発岩の地層などに生じ、無色から白色の結晶、繊維状の集合、細かな粒の塊として見つかります。非常に軟らかく、建材、型取り、彫刻材料に使われてきました。

解説

石膏は単斜晶系に属する含水硫酸塩鉱物です。単斜晶系は、結晶の対称性にもとづく分類の一つです。透明から半透明の板状・柱状結晶、繊維状、粒状、塊状などの姿があり、特定の面に沿ってよく割れる完全な劈開を示します。モース硬度はおよそ2で、爪でも傷を付けられるほど軟らかい鉱物です。透石膏は、透明感のある結晶質の石膏を指す呼び名として使われます。

結晶水は、結晶構造の一部になっている水を指します。石膏は海水や湖水が蒸発して成分が濃くなる環境で沈殿し、蒸発岩と呼ばれる堆積物をつくる鉱物です。無水石膏、粘土、苦灰石、石灰岩などを伴う例も報告されています。地層中の石膏は、堆積した場所の水の量や化学成分がどう変わったかを考える手掛かりです。

石膏を加熱すると、結晶水の一部が抜けて焼石膏などの材料になります。水と混ぜて固める性質を利用し、石こうボード、左官材、鋳型、彫刻材料などに使われます。鉱物の石膏と、配合や加工を経た建材や成形材料は同じ状態ではありません。標本を見分ける時は、透明度だけで種類を決めず、結晶の形、劈開、硬度、周囲の鉱物も確かめます。

占いで結晶水を含む石膏と加熱後の材料の変化を、今の条件を確かめて組み替える比喩にする場合があります。この連想は鉱物と材料の変化を人の状況へ重ねた文化的な読みです。石膏が心身の状態や選択を変えるという科学的根拠を示すものではありません。