象徴
ドラウプニル
どらうぷにる意味
ドラウプニルは、北欧神話の神オーディンが持つ黄金の腕輪です。九夜ごとに、自分と同じ重さの金の腕輪を八つ生むとされます。富を増やす宝であるとともに、亡くなった息子バルドルを弔う物語に登場する品です。
解説
腕輪が作られた経緯は、北欧の神話や詩の表現を伝える『散文エッダ』に記されています。神々の仲間であるロキとの賭けで、小人族の職人兄弟が宝物を作る物語です。腕輪は、一人が炉で金を加工し、もう一人が火へ風を送り続けて完成しました。兄弟のブロックが、この腕輪をオーディンに贈ります。
オーディンの息子バルドルが亡くなると、父は葬送の火にドラウプニルを添えます。物語の続きで、腕輪が父のもとへ戻るきっかけとなるのは、バルドルを連れ帰ろうとする使者の旅です。
使者を務めるヘルモーズは、死者の国でバルドルに会います。そこでバルドルは、自分を覚えていてもらう品として、腕輪を父へ届けるよう託しました。バルドル自身は死者の国にとどまり、ヘルモーズが腕輪を持ち帰ります。
こうした物語を象徴として読む時、金を繰り返し生む性質は富の増大や再生に、息子から父への返礼は亡き人の記憶に結び付けられます。これらは物語から広げた意味付けであり、現実の金運を予測する根拠とは別のものです。