象徴
コバルトブルー
こばるとぶるー意味
コバルトブルーは、コバルトとアルミニウムの複合酸化物から成る合成無機顔料です。十九世紀初めに画材として販売され、鮮明な青を保ちやすい材料として油彩、水彩、陶磁器に使われてきました。
解説
コバルトブルーは、コバルトアルミネートとも呼ばれる合成の青色顔料です。複合酸化物は、二つの金属と酸素が結び付いた化合物を指します。フランスの化学者ルイ=ジャック・テナールが1802年に行った実験を基に、1803年から1804年にかけて製法が公表され、十九世紀初めには画材として販売されました。
新顔料としてのコバルトブルーは、スマルトや群青の代替を求める画材市場へ入りました。スマルトはコバルトで青くしたガラスを粉にした古い顔料で、コバルトブルーとは組成と粒子が異なります。現代の「コバルトブルー hue」の中には、群青やフタロシアニン顔料の混合物もあります。
青い絵具の名前は、成分を確定する出発点です。スミソニアン協会の保存科学資料は、コバルトブルーの識別にXRFの結果が必要になることを示しました。XRFは、X線を当てて試料に含まれる元素を調べる分析法です。コバルトを含む青色材料では、クロムの有無なども材料候補を分ける手掛かりになります。
コバルトを含む顔料の安全性は、製品と作業方法によって変わります。安全情報の中心は、製品ごとのSDSです。NIOSHはコバルトの粉じん・ヒュームを職業曝露の管理対象として示しています。粉末の移し替えや研磨は、換気と保護具を含む製品の手順に従う場面です。
澄んだ人工青は、見通し、距離、技術を意識する場面へ結び付けられます。カードでコバルトブルーを冷静な判断や視野の広がりとして読むのは、色の見え方と近代的な画材史を手掛かりにした解釈です。顔料の組成と安全性を示す説明は、占術的な読みとは別の根拠を持ちます。