占星術

冥王星

めいおうせい 別名:Pluto・プルート・プルートー

意味

冥王星は、海王星より外側のカイパーベルトを約248年で公転する準惑星です。現代占星術では、長く抑えられてきた問題、権力関係、喪失を経た再編を考える象徴として用いられます。

解説

クライド・トンボーは1930年、ローウェル天文台で冥王星を発見しました。Plutoという名は、英国の少女ヴェネチア・バーニーが提案した、ローマ神話の冥界神の名です。ローマ神話のPlutoは、ギリシャ神話のハデスに対応します。天体名と神話ページがつながる理由は、この神名の対応関係にあります。

国際天文学連合は2006年、冥王星を準惑星に分類しました。冥王星は太陽を回り、自重でほぼ丸い形になる準惑星の条件を満たします。惑星に必要な「軌道周辺を一掃する」という条件からは外れます。この天文学上の分類と、占星術で冥王星を天体記号として使う慣習は、目的の異なる二つの体系です。分類変更が扱う範囲は、天文学上の分類までです。

冥王星の占星術解釈は1930年の発見後に始まった現代的なものです。蠍座の支配星とする流派もありますが、古典から続く支配星は火星です。権力と無力感、隠されていた事柄の表面化、大きな集団の変化という読みは発見後に作られた占星術上の解釈であり、天体の物理的性質とは役割が異なります。

公転が遅いため、同じ時代に生まれた人は冥王星のサインを長期間共有します。個人差を考える時は、冥王星が入るハウス、太陽や月、アセンダントなどとのアスペクトを組み合わせ、力関係や生活の再編をどの領域で考えるかを絞る手順が必要です。出来事を一律に喪失や危機へ結び付けると、本人が変えられる条件を見落とします。現実の状況と象徴を分けることで、解釈の範囲を確かめられます。