神話
パレス
ぱれす 別名:Pales意味
パレスは、古代ローマで羊飼い、家畜、牧草地を守る神格です。4月21日の牧畜祭パリリアでは、人と群れを清め、家畜の健康と繁殖を願いました。古代資料には女神とする記述と男性とする記述があり、性別の扱いが分かれています。
解説
オウィディウスの『祭暦』は、パリリアの当日に羊小屋を掃除して水をまき、硫黄や香木の煙を通す様子を伝えます。祭りの参加者は、三列に並べた火を跳び越え、キビの菓子と牛乳をパレスへ供えました。これらは古代の祭式を記した資料です。現代に火や煙を使って再現すると、火傷や火災の危険が生じます。
同じ作品に載る祈りは、牛や羊とその主人を守り、病気と狼の被害を遠ざけ、群れを増やすことを願います。知らずに聖なる林や水場へ入った場合の許しも求めました。この祈りでは、家畜が増えることと、牧草地の境界を守り日々の飼育を無事に続けることが一緒に願われています。
4月21日は、後にローマ建国の記念日ともされました。プルタルコスの『ロムルス伝』は、この日の祭りを建国より古い牧畜行事と説明しています。同じ日付に重なる牧畜祭と都市の誕生祝いは、別々の歴史層を持つ行事として読む必要があります。
占いや創作でパレスを読むなら、日常の世話、安全な環境、共同体の保護といった主題に結び付けられます。これは牧草地と家畜を守る役割から広げた現代的な解釈です。古代の火や煙による清めは、現代の衛生効果に関する科学的な証拠と区別します。現実の問題に当てはめるときは、誰を守るのか、どの境界と手入れが必要かを整理します。