哲学・心理
シャドウワーク
しゃどうわーく意味
シャドウワークは、自分が受け入れにくい感情や欲求に気づき、それも自分の一部として理解しようとする実践の通称です。日記や対話を通じて、日常の反応を振り返ります。
解説
背景にあるのは、スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングが発展させた分析心理学です。意識している自分と、気づいていない心の働きとの関係を考える理論で、受け入れがたく遠ざけた性質や衝動を「シャドウ」と呼びます。
シャドウには、怒りや嫉妬のほか、自分の希望を伝える力や創造性も含まれます。「自己主張はわがままだ」と教わった人が、希望を口にすることへ後ろめたさを感じる、というのが一例です。
日記で振り返るなら、「頼み事を引き受けた」「負担に感じた」「本当は断りたかった」のように、出来事と感情、希望を分けて書く方法があります。何を望んでいたのかが具体的になると、次にどう伝えるかを考えやすくなります。
実践の方法はさまざまで、効果についての研究も限られているのが現状です。治療を検討するときは、シャドウワークという名称だけで判断せず、具体的な方法や期待できること、負担を専門家と相談する必要があります。
強い不安や不眠が続くときは、自己分析をいったんやめ、医師や心理職へ相談することが大切です。過去のつらい経験を一人で無理に掘り下げると、苦痛が強まるおそれがあります。