占星術

留

りゅう 別名:Stationary・Stationary phase・ステーション・停留

意味

留は、地球から見た惑星の動きが一時的に止まり、順行と逆行の向きが入れ替わる瞬間です。惑星は公転軌道上を動き続けており、地球と惑星の相対的な位置が、地球から見える方向の転換を生みます。

解説

国立天文台の暦が留と定めるのは、惑星の地心視赤経が時間とともに変化する割合が0になる瞬間です。惑星は通常、恒星を背景に西から東へ進む順行として見えます。留を境に、その向きは東から西へ進む逆行へ移るか、逆行から順行へ戻ります。こうした方向転換は、外惑星では地球がその惑星を追い越す時期、内惑星では内側を回る惑星が地球を追い越す時期に現れる見かけの運動です。

天文学上の留は速度が0になる瞬間です。占星術では、その前後のゆっくり動く期間も「留の時期」に含めることがあります。天体の動きは連続的に変わり、留の期間へ含める速度の基準は天体暦やソフトウェアごとに異なります。比較に必要な記録は、留の時刻、使用する座標、基準時刻、逆行へ向かう留か順行へ戻る留かの四点です。

2世紀のプトレマイオスは、順行から逆行へ入る地点を第一の留、逆行から順行へ戻る地点を第二の留として、惑星の状態を分けました。現代の占星術には、動きの遅い天体の象意が集中し、関連するテーマが強調されるという読み方があります。この強調という意味は占術上の解釈であり、天文学から測定できるのは見かけの位置と速度です。

出生図に留の天体がある場合と、運行中の天体が留を迎える場合では、読む時間軸が異なります。次の確認対象は、該当天体、サイン、ハウス、ほかの天体とのアスペクトです。連絡、契約、移動などに停滞を感じた時も、留を原因と決める前に、予定時刻、担当者、手順、機器の状態を照らし合わせると、占術上の連想と実際の条件を整理できます。