占星術

エフェメリス

えふぇめりす

意味

エフェメリスは、指定した日時における天体の位置を表やデータとしてまとめた天体暦です。占星術では、ホロスコープを作成し、天体の移動や回帰の時刻を求めるための計算資料になります。

解説

掲載項目は天体暦ごとに異なりますが、太陽、月、惑星などの黄経や赤経、赤緯、距離、移動速度を日付や時刻ごとに並べたものが基本です。占星術向けの表では、黄道十二宮の記号と度・分で黄経を示し、逆行中の天体にRなどの印を添えることがあります。表頭に記された基準時刻と記号の説明を読むと、各数値がいつ、どの座標を表すのかが分かります。

天体の位置は観測や力学モデルから計算されます。同じ日時でも、地球の中心から見る地心位置か観測地点から見る地表位置か、トロピカル方式かサイデリアル方式か、真位置か視位置かによって数値は変わります。協定世界時や暦表時などの時刻系、座標の基準点も欠かせません。異なる天体暦を比べるときは、こうした計算条件をそろえる必要があります。

出生図やトランジット図では、エフェメリスから必要な日時の天体位置を取り出し、位置の変化からイングレス、留、リターンの日時を求めます。日ごとの印刷表では時刻の間を補間できますが、月のように動きの速い天体や正確な時刻を調べる場合は、細かな時間間隔のデータや計算ソフトが適切です。エフェメリスが示すのは天体位置であり、その意味や出来事を自動的に決めるものではありません。