石

ベリル

べりる 別名:Beryl

意味

ベリルは、化学式Be3Al2Si6O18で表される六方晶系のベリリウム・アルミニウム珪酸塩鉱物です。無色の結晶から、エメラルド、アクアマリン、モルガナイトなどの色名をもつ宝石質の変種まで含みます。

解説

ベリルは一つの鉱物種で、エメラルドやアクアマリンなどは主に色と透明度によって区別される名称です。純粋なベリルは無色ですが、結晶にごく少量入る元素によって色が現れます。GIAは、エメラルドの緑にクロムやバナジウム、アクアマリンとヘリオドールの青・黄に鉄、モルガナイトの桃色にマンガンが関わると示しています。色名は見た目と宝石文化の分類であり、別の鉱物種になったことを意味しません。

六方晶系は、結晶の軸の対称性を表す分類です。ベリルの結晶は六角柱に近い細長い形になりやすく、表面に縦方向の筋が出ることがあります。花崗岩質ペグマタイトは粒の大きな花崗岩質岩脈で、ベリルが産する代表的な環境です。熱水脈、変成岩、流紋岩の空洞でも見つかるため、結晶形や色だけで産地や価値を決めず、周囲の岩石と内包物もあわせて調べます。

占いで色の異なるベリルを、同じ基礎の上に表れ方が変わることの比喩にする場合があります。これは鉱物種と宝石名の関係から広げる象徴的な読みであり、色ごとに心身へ特別な作用があるという科学的な主張とは区別します。